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評価試験の内容(2)

・水平載荷試験の内容を下記に示す。

・試験装置
水平載荷試験装置
水平載荷装置を次ページに示す。中央部に設置した引張型油圧ジャッキによって水平力を基礎杭に伝達させ、その荷重と変位量を測定した。 基準杭、基準梁の配置にあっては、地盤工学会基準『杭の水平載荷試験方法・同解説』第4章試験装置より、 試験杭から載荷方向に5.0D、載荷背面に2Dかつ仮設反力杭から3.0Dの影響範囲外に設置した。

測定装置
変位量の測定に当たって、試験杭杭頭変位量の測定は、ひずみ型変位計を用いる。 そして各々中継コードにより遠隔操作をして、かつ、プリンターとコンピューター使用によって自動計測とした。 測定点数は、下記のとおりである。
試験杭杭頭変位量 —————- 2 点
試験杭杭頭+200mm変位量 —————- 2 点

水平載荷試験装置全景

計測システム
計測システム概要を示す。

・試験方法
試験基準
本試験は、地盤工学会基準により制定された『杭の鉛直載荷試験方法・同解説』、 『杭の水平載荷試験方法・同解説』に基づいて実施する。
載荷要領
荷重段階は1サイクル連続載荷方式とする。原則として一定の荷重速度にて連続して荷重増加を行いう。

測定時期
連続載荷方式では滑らかな荷重―変位量曲線が得られる測定時期を設定する必要がある。
そのためには図 0.3に示すように、試験開始から第一限界抵抗力までの載荷速度が一定に保たれている範囲では、
一定の荷重間隔で測定し、第一限界抵抗力以降は一定の変位間隔で測定する。

・データ整理解折方法
引抜き試験解析方法
計測結果は、『杭の鉛直載荷試験方法・同解説 第一回改訂版』(地盤工学会、2002)に基づいて、 以下の各グラフにプロットして整理する。
試験杭の耐力
試験結果総合図 (荷重―時間、変位量―時間、荷重―変位量、荷重―弾性戻り量、荷重―残留変位量)

・第1限界抵抗力
第1限界抵抗力は、杭の押込みによって杭周面あるいは杭周辺土中に発生するせん断応力が杭のほぼ全長にわたって
降伏し始めるときの荷重のことであり、log Po-log So曲線を描いたとき、曲線上に現れる明瞭な折れ点の荷重を第1限界抵抗力と定義する。
ここに、Po:杭頭荷重、So:杭頭変位量

第2限界抵抗力
第2限界抵抗力は、杭周面の押込み抵抗力が極限状態になることによって荷重が最大となった値のことである。
ただし、杭の形状や土質条件などによっては、荷重のピーク値が明確に現れない場合がある。
そのような場合には、先端変位量が先端最大径の10%に達した時の荷重を第2限界抵抗力とみなす。

・水平載荷試験の結果
最大載荷荷重 11.7kN

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